プログラミング初心者がTECH::CAMP(テックキャンプ)に通ってみた体験談と感想!

山田さん

え、キャンプとか私も行きたい!海?山?川?

パイセン

うん、オンラインな。それか渋谷とか。

山田さん

んー、私の知ってるキャンプじゃないなーそれ。

目次

TECH::CAMP(テックキャンプ)とは?

TECH::CAMPはテクノロジーが主役の時代に成果の出せる人材を育成する新しいスクールです。これからの時代に不可欠なプログラミングスキルを最高の学習環境で学ぶことが出来ます。

https://tech-camp.in/technology

TECH::CAMP(テックキャンプ)は簡単に言えば、「プログラミングの学校」だ。

最近はYouTubeでも有名な「マコなり社長」が経営する株式会社divが運営するサービスである。

どんな勉強をするの?

ルビー・オン・レイルズと読む。

コースは3種類用意されている。

  • Webサービス開発
  • AI(人工知能)
  • Webデザインスキル

ただ、受講者はほぼプログラミング初心者で、一緒に入った人はほとんど「Webサービス開発」を選択していたので、「Webサービス開発」の教育がメインのサービスと言えるだろう。

「Webサービス開発」では、好きな言語を選べる訳ではなく、HTMLやCSSといったフロントエンド側(Webブラウザの動作に係る部分)の学習を少々行い、その後メインのRubyのフレームワークである「Ruby on Rails」というバックエンド側(Webサーバー側の動作に係る部分)の学習をする。

HTMLやCSSの記述だけで作成されたWebサイトは、あらかじめ決められた記述を表示するだけだが、Ruby on Railsを使ってデータベースと連携することで、Webサイト上にユーザーがなんらかの入力をした際にそれに対するリアクションが返ってくるという、動的なWebサイトを作成することができる。

そのシステムをWebアプリケーションと呼んでおり、カリキュラムの中で指示通りコードを入力していくとブログアプリが出来上がり、最終的にオリジナルのWebアプリを作成することで卒業という流れになる。

どうやって勉強するの?

まず、TECH::CAMPには授業がない

学習スタイルとしては、TECH:: MASTER(テックマスター)というWeb上のテキストを見ながら、AWS(Amazon Web Services)のCloud 9を使用してプログラミングを行う。

TECH:: MASTERはこんな感じ(ボカシあり)。
Cloud9はこんな感じ

簡単に言うと、TECH::CAMPの会員だけが見られるWebサイトを教科書として使い、それを見ながらCloud 9というアマゾンの提供するWebサイト上のサービス(プログラミング環境)を使って作業をすることになる。

なお、もちろんPCが必要(Windows・MacのどちらでもOK)なので、事前に用意しておこう。貸与を受けることもできるが、レンタル料がかかるので自前のPCを買ってしまった方が良いだろう。

自分でWebテキストを読んで、実際に打ち込むなりコピペするなりして、わからなくなったらメンター(先生的な人)に聞いて解決して、先に進むというスタイルだ。

教室に行けばメンターに直接質問ができるし、教室に行けない人はオンラインで質問をすることができる。

教室に行くかどうかは自由なので、時間のある学生や行かないとやる気が出ない人は行くべきだし、忙しい社会人等はカフェや自宅で学習することもできる。

費用はどれくらいなの?

まず、費用は以下の通りだ。

入会費用 148,000円(税別)

月額料金 14,800円(初月無料・税別)

※2020/3/1までの価格。2020/3/2より値上。

https://tech-camp.in/price

説明会当日の入会や友人紹介等により値引きの特典があるが、いずれにせよ最初に約15万かかって、毎月1.5万円かかるので、決して安い投資ではない。

学習期間はどれくらいなの?

他のスクールとの比較

3ヶ月177,600円

https://tech-camp.in/price

とあるので、学習期間は「3ヶ月」を目安に考えているようだ

ただ、人によって受講できるペースは違うので、どれくらいかかって卒業できるのかも人によるだろう。

個人的な感覚としては、社会人が3ヶ月で卒業するのは結構大変なんじゃないかと思う。

参考までに、Webコースの各カリキュラムの標準学習時間は下記のように示されている。

  • 準備編 4時間
  • HTML / CSS編 11時間
  • Ruby編 11時間
  • Rails基礎 25時間
  • 応用編 91時間

合計142時間で、これとは別に最終的にオリジナルアプリの開発とメンターによるレビューを受けて卒業となるので、実際はもっと時間がかかる。

俺はまだ卒業できていないので、最終的にどれくらい時間がかかるかはわからないが、卒業したらまたこの記事をアップデートして報告しよう。

内容には満足?

学習内容にはかなり満足している。

プログラミング初心者がプログラミング学習をしようとすると、分からないことが多すぎて直ぐに挫折してしまう。

プログラミングの独学の挫折率は9割と言われており、俺も大学時代に学校の授業でC言語の学習をしたが、苦痛で仕方がなかったし、その後続くことはなかった。

この点、TECH::CAMPはWebテキストが非常にわかりやすく書かれているし、通学していない俺でもオンラインで質問すると迅速にメンターから返信が来るので、気持ちが折れることなく続いている。

忙しい人には難しい?

月額課金性であるので、忙しい人にはあまりオススメはできない

多忙な人が「仕事が繁忙期だから仕方ない!」なんて感じで半年くらい放置していると、あっという間にプラスで10万円くらい吹っ飛ぶので、カネがいくらかかっても気にしない人なら別にして効率的ではないだろう。

どうしてもやりたいなら固めて時間を取れる状況を作って挑むことをオススメする。

例えば学生や定時帰りのサラリーマン等、たっぷり時間を用意して取り組める人には適しているサービスだろう。

どうしてプログラミング学習を始めたの?

俺の場合はエンジニアになろうと思って始めたわけではないので、ガッツリやっているわけでもない。

ただ、この程度の初歩的なリテラシーを得るレベルであっても、プログラミングの知識・経験を得ておくことが重要だと思ったからだ。

世の中のサービスの多くがWeb上で又はWebを介して行われるようになっている時代に、そのサービスが提供・運用されている仕組みを全く知らないのは致命的だと思う。

実際、最近はエンジニアの需要が増していて給与水準が上がってきており、プログラミングスクールも増えてきたし、国としても小学生からプログラミング学習を必修化しており、誰しも重要性をなんとなく感じてきてはいることだろう。

小学生から勉強するくらい重要

「2020年からプログラミング教育が小学校で必修化する」というニュースは、ダンスが必修化した時のように人々に衝撃を与えた。

小学校は2020年度、中学校は2021年度、高校は2021年度より新学習指導要領の適用を受けることになる。

適用前後の差は下図の通り(文部科学省のサイトより)。

小学校プログラミング教育に関する概要資料

今後は小学校でプログラミングの前提となるような学習が必修化、中学校でも学習内容が充実され、高校では全員がプログラミングそのものを学ぶこととなる。

この背景として、文部科学省は下記のように考えている。

新学習指導要領のポイント(情報活用能力の育成・ICT活用)

小・中・高等学校共通のポイント(総則)

➢ 情報活用能力を、言語能力と同様に「学習の基盤となる資質・能力」と位置付け

➢ 学校のICT環境整備とICTを活用した学習活動の充実に配慮

小学校プログラミング教育に関する概要資料(PDF)  (PDF:3393KB)

文部科学省は「言語をまともに使えるかどうかってのと同じレベルで情報活用能力って大事だと思ったわ。とりあえず環境整えることを頑張るわ。」と考えているということで、めちゃくちゃ重要視しているという意思表明だろう。

うーん、遅くね?(笑)

でも、何をするにも遅くなる国家でさえようやく重い腰を上げたのに、それよりも遅いのはヤバいよな。

既に社会に出ている人にも重要な能力

情報技術については今現在、そしてこれから先、触れずに生き抜くことは難しいだろう。

例えばWebでサービスを提供する会社でなくても、現代の会社の運営のためには「基幹システム」や「業務システム」が必要であり、その設計・開発・運用については現場の意思の反映が必要であるので、情報システム部門の担当者はもちろん利用者としても相応のリテラシーが求められる。

情報技術の進歩に伴い、今後は更に高度化・複雑化してゆくと考えられるので、最低限のリテラシーは得ておきたいものだ。

もちろん、プログラミングだけでは足りない

ITリテラシーを得るにはもちろんプログラミングを知るだけでは足りない。

例えば、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の実施する「ITパスポート試験」のシラバスの中分類によると、下記のような学習内容がある。

  • 企業活動
  • 法務
  • 経営戦略マネジメント
  • 技術戦略マネジメント
  • ビジネスインダストリ
  • システム戦略
  • システム企画
  • システム開発技術
  • ソフトウェア開発管理技術
  • プロジェクトマネジメント
  • サービスマネジメント
  • システム監査
  • 基礎理論(数学・情報)
  • アルゴリズムとプログラミング
  • コンピュータ構成要素
  • システム構成要素
  • ソフトウェア
  • ハードウェア
  • ヒューマンインターフェース
  • マルチメディア
  • データベース
  • ネットワーク
  • セキュリティ

プログラミングはこの中の要素でしかなく、他にもめっちゃ色々な分野があるので、ちょっとプログラミングを触っただけでは非IT人材の中においても「ITは俺にまかせろ!」とはならない。

普段からアンテナを張って生きていくことが大切だが、自分がどれくらITについて理解しているんだろう?と思ったら、上記で紹介したIPAの実施する試験を受けてみるのもオススメだ。

下記リンク先で「応用情報技術者試験」の解説をしているので参考にしてみて欲しい。

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まとめ

いかがだっただろうか。

TECH::CAMPを始めるには初期費用も月額費用も結構な負担となるため、始めることに躊躇してしまう人も多いと思うが、やはりプログラミングの独学の挫折率から考えても有意義な投資になり得るだろう。

一旦リテラシーを得てしまえば、その後は独学も初学に比べて苦ではなくなるので、最初の修行だと思ってプログラミング学習を始めてみてはいかがだろうか。

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