ここでは保有NFT(=TwitterのPFPs)の絵柄、自分のTwitterアカウントリンクのQRコード、ENSなどWeb3と関連性の深いアイデンティティを表示したカードないしシールをWeb3名刺と呼び、その作り方について解説する。
なお、本質的なアイディアは以下のASAMIさんのnote記事を元にしている。
なぜWeb3名刺を作るのか?
単純にカワイイから!という理由でも作成するに値する十分な理由たり得るが、筆者は以下の理由で作成することにした。
最近はWeb3界隈においてIRL (In Real World)イベントが増えてきており、そこで自分の素性を明かす(doxing)するかどうかが問題となる。
これまでは会社の名刺の交換、FacebookやLinkedInのアカウントの開示を行なっていたが、特定の案件との関与を悟られ、共有されたり晒されてしまったりすることで伝播し、特定の状況で不利益を被る場合がある。
また、交流する際に組織の名刺を提示することでビジネスとして近づこうとしていると思われて引かれてしまうリスクもある。
そのため、必ずしもビジネス観点での自己開示を行わなくても済むように、広く交流を図る上で以下のような必要十分な情報に絞って提供する目的で、一般的にはWeb3名刺を配ることにした。
- Web3のメインSNSであるTwitterの個人アカウント
- TwitterのPFPsに設定しているお気に入りのNFT
- イーサリアム上のアイディンティティであるENS
Web3名刺の作り方
筆者はビックリマンシール風のシールを作成したかったため、「シール印刷プロ」を利用した。
必要なもの
必要となる素材は以下の3点である。
- 表面のカラー版(NFT画像や名前など)の.aiデータ
- 表面のホワイト版(デザインの縁取り)の.aiデータ
- 裏面のデザイン(TwitterリンクのQRコードやENSなど)の.aiデータ
AI(Illustrator)形式での提出が望まれるが、PSD(Photoshop)形式、JPEG、PNG、PDFでも受け付けている。
筆者は以下のようにGalverseのキャラクター名とキャラクター画像を表面に、TwitterリンクのQRコードとENSを裏面に表示した。
作り方
まずはカラー版を作成する。
大きさは48mm * 48mmに設定し、ファイルの新規作成を行い、まずはNFT画像をインポートする。
今回はそこにキャラの名前を入れてみたが、自分のENSやTwitterのHNでも良いかもしれない。
カットラインから2mm以上の余白が必要(48 × 48mmの場合は44 × 44 mm以内にデザインを納める )である点に注意されたい。
次に、ホワイト版(白インク)を作成する。
これがないと、ホログラムが透けてしまってキャラが見えなくなってしまうため、用意することがマストとなる。
ホワイト版の作り方は色々想定されるが、筆者は曲線ツールを使ってパスを描いた。
裏側はENSとTwitterアカウントのリンクを記載した。
QRコードは以下のリンクから作成することができる。
なお、上掲の画像から分かる通り裁ち落とし(赤枠)を意識しないで作ってしまったが、ホログラムは裁断時に最大2mmのズレがあるとのことなので、塗り足し(赤枠までのサイズに設定)して裁断ズレにより画像が切れてしまわないようにした方が良いだろう。
筆者は塗り足し無しで提出してしまったが、ありがたいことに反転画像を塗り足ししてもらえていた。
注文のパラメータ
注文のパラメータは以下のように設定した。
【注文No.】 *** 【商品名】 シングルタイプ(デザイン1種類) 【枚数】 192枚 【用紙】 ホログラム 【料金】 9,880円 【お支払方法】 *** 【発送先】 *** 【サイズ】48mm×48mm 【PP加工】あり(ツヤあり) 【白インク】使用する 【裏面印刷】あり 【1枚カット】 あり(フチなし) 【短縮納期】 なし 【ご要望】 ***
1枚カットを選択することで、裁断済みのビックリマンシールのような状態で届く。
フチありにしてしまうと、以下のように余白まで残されてしまうので注意が必要だ。
更にこだわるなら
実際の利用シーンを想定し、持ち運び用のケースや清潔感を保つためのスリーブを用意するとなお良いだろう。
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