NFT.NYCとは
2019年から年に1度開催されている、NFTの祭典であるNFT.NYCも2022年で4回目の実施となった。毎回ニューヨークのタイムズスクエアで実施されており、着実に参加者数を伸ばしている。
実施年 | 場所、期間 | 参加者、講演者 | リンク |
2022 | Marriott Marquis – Times Square June 20-23, 2022 | 14,000+ Attendees, 1,500+ Speakers | link |
2021 | Palladium – Times Square November 1-4, 2021 | 5,500+ Attendees, 550+ Speakers | link |
2020 | The Edison Ballroom – Times Square February 20, 2020 | 460+ Attendees, 100+ Speakers | link |
2019 | The PlayStation Theater – Times Square February 20, 2019 | 460 Attendees, 85 Speakers | link |
2022年はMarriott Marquisというホテルの中で行われた。
公式Webサイトは以下のリンクから確認できる。
NFT.NYCが具体的にどんなイベントなのかについては分かりやすい情報がなかったので、まとめておく。ざっくりと整理すると以下の通りだ。
構成要素 | 内容 |
講演会 | 決まった時間にホールでセッションが行われている。 |
ブース | プロジェクトチームがプロダクトについて説明する場所が用意されている。ノベルティやの配布やNFTのフリーミントなども。 |
飲食 | 場内では軽食や酒類を含むドリンクが無料で、プロジェクトチームや他の参加者と交流しやすい環境がある。 |
サイドイベント | NFT.NYCの期間に合わせてAPEFESTをはじめとするサイドイベントが近隣で開催されており、そこではより特定化されたグループでの交流を行うことができる。 |
要素だけ見ると国内で開催されているブロックチェーンEXPOとそんなに変わらないんじゃないか?というところだが、明らかに違うのは「熱気」で、明確に言えば参加者数・交流具合が明らかに違う。
なお、NFT.NYCに参加するためにはチケットの購入が必要となる。
無料参加可能なブロックチェーンEXPOにはそれほど人が集まらない一方で、NFT.NYCには10万円以上払っても参加する人が14,000+人もいるという事実は恐ろしい。
来年以降出展してみようかなという人は以下のリンクから条件を確認することができる。
サイドイベント
BAYC(Bored Ape Yacht Club)のイベントであるAPEFESTなど、NFT.NYC期間中にはBlue Chip NFTsを中心にしたサイドイベントが近隣で開催されている。
そのため、NFT.NYCを軸にしてサイドイベントをハシゴしまくるという動き方になる。
但し、大抵の場合は当該PJのNFTを持っていないと参加できないという縛りがあるので、BAYCはもちろん、MAYCやAzukiなど高価なNFTの保有を条件とするイベントの参加はなかなか難しいだろう。
APEFETの場合はtokenproofというアプリを利用してNFTを保有している証明をQRコードを使って行うことで入場することができた。
時間的な面で言えば、イベントによっては22:00-27:00のような時間設定のものもあるが、NYCは地下鉄が24時間営業なので何時まで参加しても大丈夫だ。
APEFESTを例にすると以下のような構成になっている。
構成要素 | 内容 |
ライブ | ステージ上での著名アーティストなどによるライブ |
飲食 | 場内では軽食や酒類を含むドリンクが無料で、他の参加者と交流しやすい環境がある。 |
物販 | アパレル製品を中心にした物販が用意されており、着用して参加している人も多かった。 |
APEFESTはPier17にて行われた。Marriott Marquisからはちょっと離れている。
クラブイベントのような構成で、非常に盛り上がっていて色々な人と交流しやすい環境だった。会場内のそこらじゅうからweedの香りが漂って来るので思わず笑ってしまった。
他にも筆者はDolce & Gabbanaや新星ギャルバースのイベントなどに参加してきたが、概ねサイドイベント≒クラブイベントという理解で間違っていないと思う。
新星ギャルバースは日本発のプロジェクトで日本人の参加者も多かったため、ネットワーキングも捗ったし、そもそも個人的に特に応援しているプロジェクトなのでとても楽しめた。
新星ギャルバースについては以下の記事で取り上げているので参考にしてほしい。
参加するにあたっての必要な要素
まず、全てのコミュニケーションは英語で行われるので英語力が必要となる。
なんとなく雰囲気を味わうには日常会話程度の能力で十分だが、講演会やブースで内容を理解したりネットワーキングをしたりするためには高度な会話能力やWeb3領域の単語やその概念の理解まで必要となる。
筆者は日常会話程度しかできないので、雰囲気を味わう程度が限界だった。
一方で、現地で出会う日本人とネットワーキングする上では英語が必要とならないので、英語が喋れなくても彼らと関係性を深めることは可能である。
わざわざNYCまで来るレベルの人たちなのでプロジェクトを持っていたり経験値が高かったりするので、現地での日本人とのネットワーキングも貴重な機会となる。
また、入場チケットのみならず航空券代、滞在するホテル代、食費や交通費、出展者側になるのであればスポンサー料なども必要になるので金銭的な負担も大きい。
APEFESTなどのサイドイベントに参加するにはBAYCのNFTを保有してなければならず、元々持っていれば良いがイベントに参加するために購入するとなるとそれも大きなコストになるだろう。
さらに、十分に参加効果を得るためにサイドイベントをハシゴしまくるのであれば寝ている時間がほとんどないので、十分な体力も必要だ。結構みんなしんどそうにしていたし、コロナ感染報告・帰国不可報告なども多数確認されたので十分に注意する必要がある。
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