FRAGMENTでAnonymous Numbersを購入し、TelegramをSIMなしで利用しよう

Anonymous Numbersを利用することで、より安全にTelegramを利用しよう

目次

Telegramとは

Telegramは、ロシアの実業家であるパーヴェル・ドゥロフ(Pavel Durov)が開発したクラウドベースのメッセージングアプリである。

ドゥロフは、2013年にTelegramを設立し、それ以来、アプリの開発や運営に携わっている。

以前、ドゥロフは、ロシアの最大のソーシャルネットワークサイトVKontakte(通称VK)を共同設立し、運営していたが、政府との対立から退職している。

ドゥロフは、Telegramを「人々が自由にコミュニケーションを取り合える世界を目指す、非営利のツール」と位置付け、高いプライバシー保護を実現するために暗号化技術を積極的に採用している。

クリプト界隈で好まれる

Telegramはクリプト(仮想通貨ないし暗号資産)界隈で好んで利用されることが多いが、主に以下の点が親和性が高いのではないかと考えられる。

  1. 高いプライバシー保護:暗号化技術による高いプライバシー保護を提供している。メッセージや通信履歴などのデータは、クラウド上に暗号化された形で保存され、第三者に漏洩することがない。
  2. 自動削除:期間を設定すると当該期間をもってチャットが自動削除される。
  3. グループチャットの参加人数の上限:グループチャットには、最大20万人まで参加できるため、大規模なコミュニケーションを行うことができる。
  4. ボットAPIの利用:ボットAPIを利用して、自動化されたタスクや機能を提供することができる。

よくあるユースケースとして、例えば以下のような利用方法が想定される。

  • ユーザ側:特定のプロジェクトや取引所のコミュニティに参加してコミュニケーションをしたり、大規模なAMAに参加
  • プロジェクト側:プロジェクト運営全般にかかる打ち合わせ(マーケティングやリスティングなど)

クリプト界隈は防御が重要

クリプト業界はそもそも一般人からは「投機」であるとか「詐欺」であるとか言われ続けてきた業界で、本質的には誤解でしかないものの、実際にそのように思わせるようなプロジェクトも乱立し、それが目立ってしまったりしている。

そして、執筆現在もなおクリプト業界は信頼できない人だらけである。

ビジネスの性質として巨額が動くため、それを狙って色々な人が入り乱れているからだ。

日本国内においても、過去に問題になった案件に関与していた人たちですらまだ業界に残っているし、一般的なイベントに平然と参加していたりする。

技術やシステムについて全く理解していなかったり業務を遂行する能力を全く持ち合わせていなかったりするのに平然とプロフェッショナルを装って介入し、金銭を要求されたことも何度もある。

そのような人たちに外部から狙われるのはもちろん、内部にまで敵が送り込まれてきたりと、一般事業会社では起こり得ないような事象が発生しうるため、最大限の防御が必要となる。

カネが集まれば集まるほど、そういう人たちを事前・事後に排除し、巻き込まれたとしてもダメージを最小化するための体制を構築することが重要だ。

情報管理の徹底

Telegramを利用する上では以下のような点に気を遣うことでさらに安全性を高めることができる。

  • 身元を特定されない:不要であれば本名を使わない、プライベートの電話番号を使わない
  • 怪しい人を情報に近づけない:PRIVACY項目をMy Contactsに限定 or Nobodyにする、アカウントを使い分ける
  • 攻撃された時の被害を最小化する:ログの自動消去を必ずONにする

複数のアカウントを運営する場合、通常は複数のSIMの契約により複数の電話番号を入手することになるが、それを必要としない方法を紹介する。

Anonymous Numbers(匿名番号)を利用する

Fragmentが提供するAnonymous Numbersを購入することで当該番号をTelegramで利用することができる。

Anonymous NumbersはTelegramが開発したブロックチェーンであるTON(Telegram Open Network)上で発行されるNFTとして取引されている。

決済にはTONのネイティブトークンである$TONが利用される。

Anonymous NumbersはFragment上でオークションで購入することもできるし、Getgemsなどのマーケットプレイス(OpenSeaのようなもの)で購入することもできる。

$TONを入手する

まずはTONブロックチェーンに対応したウォレットを入手しよう。

筆者はTonkeeperを利用しているため、こちらを紹介しておく。

次に、$TONを入手する。

$TONは様々な取引所に上場しているため、CMC(CoinMarketCap)を参照して自分が口座を持つ取引所で購入すれば良い。

筆者はBybitを利用しているため、当該取引所を例に解説する。

執筆時点においてはBybitには$TON/ $USDTペアが存在するので、$USDTを利用して$TONを購入する。

$TONを入手できたら、次は外部アドレスに出金する。

チェーンタイプはTONブロックチェーン(執筆時点においてBybitにおいては$TONの出金先はTONしかなかった)を選択し、Submitする。

Anonymous Numbersを購入する

前述の通り、Anonymous NumbersはFragmentでオークションで購入することもできるし、マーケットプレイスでも購入できる。

特に番号にこだわりがなければ、最も安い価格の番号にbidを入れれば良い。

最安で購入したい場合は、マーケットプレイスのフロア価格と比べて判断すると良いだろう。

購入するとMy Assetsに以下のように表示される。

Telegramに設定する

購入したAnonymous Numbersの適用は、Edit Profile > Change Numberから行うことができる。

なお、ログインコードはFragmentのMy Assets > Get Login Codeから取得することができる。

また、設定しようとした場合に、この番号は別のアカウントによって既に利用されている旨の表示がされた場合は、以前のユーザがアカウントと切り離さずにAnonymous Numbersを売却してしまったことにより、旧アカウントで利用されているため登録に使えない状況となっている。

その場合、当該番号でログインした上で当該アカウントのユーザ名等を変更してそのまま利用するか、アカウントを削除して新たにアカウントを作成するか、アカウントを削除して自分の既存のアカウントの番号と入れ替えるかのいずれかの判断になる。

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