儲かるNFT投資の始め方

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山田さん

買ったNFTがどんどん下がって損しまくってるよ〜

パイセン

どうやって選んで買ってるの?

山田さん

なんかカワイイやつ適当にポチポチしてます・・・

パイセン

運に任せて買ってたらそりゃそうなるな。

目次

NFTを適当に買うと大抵の場合負ける

最近はNFTブームということで、国内のproject(以下PJ)も多数参戦するようになってきた。

最近参入した投資家は、大抵の場合OpenSeaと睨めっこして「コレだ!」と思ったものを買い、しばらくすると含み損になっているという残念な結末を迎えることとなるだろう。

どのようにすればNFT取引で負けない戦いができるかについて今回は解説する。

NFTの価値の源泉は何か

まず、NFTの価値の源泉はどこにあるのかについて考えたい。

初めてNFTに触れると、NFTの価値はNFTが参照しているアートの質のように思われる。

なんとなく有名IPとのコラボレーションであるとか、ハイクオリティな作風であるとかが価値をもたらすカギとなるような気がしてきてしまう。

しかし、OpenSea(以下OS)のVolume、すなわち取引量のランキングを見ると、現在の市場は全くそのロジックで動いていないことがわかる。

これはNFTを取り扱う事業者でも錯誤していることが多く、現に筆者が相談を受けていた事業者で有名IPとの契約に全神経を集中し、ハイクオリティなNFTを作成したけれども全く売れなかったという事例があった。

NFTを売るということはJPEGを売ることではないのだ。

NFTの価値はFTの価値と同じで、コミュニティの熱狂度・大きさにあると考えられる。

どれだけのファンが獲得できるか、それぞれのファンがどれだけ当該NFTを取得することを熱望するか。

その要因としてアートの質も寄与するが、より根底的な価値としてNFTのecosystem, economics, branding, marketing, backerなどが一体となって魅力を生み、コミュニティの大きさを決定付ける。

それらの価値の源泉となる要素がそれぞれどういうものであるかを確認するためには、最も成功したPJの1つであるBAYCの事例を確認すると良いだろう。

これが単なる横を向いた猿に見えているうちにNFT投資を行うことはオススメしない。

NFT投資のリスク

NFT投資における最大のリスクは流動性の低さである。

流動性の低いFTは魔界銘柄と呼ばれたりするが、NFTの発行数量は一般的に数百から一万程度(POAPのようなものは莫大な数量が発行されるがほぼ無価値)であり、さらに流動性が低い特性を持つ。

そして、ほとんどのNFTはquick flipされる。最も盛り上がるmintイベントで購入し、reveal直前や直後に売却して手仕舞いしてしまうので、当初は流動性が高まっても、それ以降は参加者がいなくなってしまう。

つまり、価値変動の大きさもさることながら、しばらく抱えてしまったNFTをfloor price(以下FP)で売ろうと思っても全く買い手がいないというような状況に陥るようなケースはままある。

NFTの価値評価方法

NFTの価値を決定づける要因は前述した通りであるが、これらをどのように評価すべきか。

これについて絶対的に正しい方法が確立されているわけではなく、あくまでも筆者の私見であることをご理解願いたい。

なお、zeneca氏によれば、NFTの価値はteam > community > roadmap > artの順であるとのことで、以下のmiin氏の記事でその理屈を確認することができる。

筆者もzeneca氏のcommunityである ZenAcademyに参加しており、zeneca氏と概ね同じ意見である。

1次流通

筆者が1次流通でNFTを購入する際に行う評価は以下の手順で行なっている。

  1. twitter, discordの参加者数、議論の活発度・内容
  2. team, backerの強さ
  3. roadmapの期待感

SNSの確認

どれだけイケてないように見えるPJであっても購買意欲が高い参加者が多ければ価格は上昇するし、逆もまた然りである。

これは、例えば日本人が時価総額の大半を握っているイケてないブロックチェーンのFTの価格推移などを見れば簡単に理解できることだろう。

そのため、まずはSNSの参加者を確認することで無駄に時間を費やすことなくスクリーニングを行うことができる。

NFTの販売ルートは一般的にTwitterからDiscordに誘導してコミュニティを温めてmintという流れになるため、Twitterのフォロワー数 > Discordの参加者数となる。

raffleを実施していたり、mintが近づいてきたりしている時点でtwitterのフォロワー数が数千程度であれば、この時点で不参加の判断で良いだろう。数万程度のフォロワーがいれば即不参加と判断する必要はなく、十万以上のフォロワーがいれば、フォロワー数には申し分ない。

なお、SNSのフォロワーや参加者は業者から購入するなどの不正で増加させることができるので、議論の活発度や内容について確認して、本当にそこにコミュニティがあることを確認する必要がある。

twitterのスクリーニング後にはdiscordについても確認すべきだ。

なぜフォロワーや参加者の数が必要かと言えば、例えばNFTコレクションのmint数が8,888であった場合にdiscordの参加者数が8,888未満であれば、SNS参加という緩いエンゲージメントすら達成できていないのに8,888のNFTがmintされる可能性は低いと言える。

mintする権利であるWhiteList(以下WL)が与えられた参加者であってもmintしない選択をする可能性は多分にあるので、mint数の数倍の参加者がコミュニティに存在していなければ、初動でクラッシュすることは目に見えている。

後述するが、mintで売り切れなかった場合はそこでそのPJは終了となり、購入したNFTはそのまま売却できなくなる可能性が高い。

team, backerの確認

株式市場と異なり、有価証券届出書の提出が求められない世界であるので、投資家は過去の実績からPJの評価を行うことができない。

その前提で重要視されるのはteamやbackerの強さだ。

つまり、投資家はPJの実績ではなくPJを運営している人の実績をもとに評価を行うのだ。

これらの強さがSNSのフォロワー・参加者数に反映されるので、大抵の場合はSNSのスクリーニングを行えば強いteam, backerのPJなので、SNSをチェックした後にはteam, backerを確認して、なぜこれ程の人たちが集まっているのか、その理由は投資するに足りる理由かを判断すると良い。

roadmapの確認

最後にロードマップであるが、これはzeneca氏の言うように同じ内容の横並びであることが多い。

大抵はBAYCやCloneXやAzukiのようにコレクションの続きのストーリーを表現するairdropを行うとか、IRL(in real life)イベントを行うとか、FTを配るとか、alpha groupにアクセスできるとか、独自チェーンを用意するとかで、どこかのPJのroadmapがウケると、すぐに模倣されるという繰り返しになる。

明らかにコピペのroadmapを用意しているようなPJは信頼性が低いのは明らかで、コミュニティの確立もできていないのに続き物のNFTやコミュニティのFTを早々に計画しているようなPJは、逆にそれらに価値がつかなくて早々にシュリンクする未来が見えてしまう。

では、roadmapをどのように評価するか。

例えばアパレルブランドに紐づくNFTであれば、IRLでコレクションの展示を行うとか、特定のブランドとのコラボレーションの商品を開発しているとか、NFTのコンセプトに沿うようなオリジナルのroadmapを用意しているかどうかで評価すべきだろう。

2次流通

既存の価値の合意を重視

2次流通では基本的に既存の価値の合意があるPJに投資すべきである。

何故ならば、価値の合意が得られたPJに更に価値が集まるという構造になっているからだ。

mintの段階で失敗したPJに後から価値が見出されるケースは稀であるため、既存の価値の合意があるNFTを購入することで損失リスクを大きく避けることができる。

なお、価値の合意のないPJであっても特定のalpha groupでこれからpumpされそうな情報を掴むことができるが、リスクは高いと考えられる。

基本的にはFPで購入

PFPsのようなコレクションであれば全てのNFTについて固有のtraitが設定されているが、traitの排出確率によりレアリティが異なり、これに基づいて価格の序列が形成される。

これはtrait sniperのようなツールを使うことで把握することができる。

trait sniperのgoogle拡張機能を利用することで、OS内に表示される情報を拡充することができるのでオススメだ。

なんとなく自分が保有しているetherの量を基にして、それなりにレアリティのランキングが高いものを購入したくなるが、レアリティに差があってもNFTのutilityに差がなければ本質的な価値には大差がないためFPのものを購入することで余計な支出を減らすことができる。

一方で特殊なtraitを持つNFTは特別扱いされることがあるので、考慮する余地がある。

例えばcloneXでは、全体の15%が保有するmurakami dripというtraitを持っているNFTに対してmurakami.flowersというコレクションがairdropされた。

これを事前予測することは難儀であったが、事後的にはmurakami dripのtraitを持ったNFTは同じcloneXのコレクションでありながら追加的な価値を持っていたと整理することができる。

この方法は画期的であり、今後は別PJでもtraitに応じたutilityの設定が予想されるところだ。

例えばakutarsというコレクションは以下のようにPuma, Billionaire Boys Club, IceCream, Paper Planes, Upscale Vlanal, Who Decides Warとの提携を行なっている。

これに対して、各ブランドのfamilyというカテゴリのtraitが用意されており、PJ側から何かあるだろうと予想して欲しいメッセージを感じざるを得ない。

儲かるNFT投資術

これらの前提を踏まえた上でNFT投資を行えばリスクを抑えつつリターンが期待できる投資ができると考えるが、最後に勝ちやすいNFT投資の方法を紹介しよう。

  1. 大量にWLを入手する
  2. 1次流通のスクリーニング(前述)を行う
  3. mint価格+gas以上の価格で売却する

いくつかのalpha groupに所属することで大量にWLを入手し、当選したWLについてスクリーニングを行う。mintが始まったらFPとvolumeを見てmint価格+gas以上かつ出品すれば売れそうな状況あればmintしてすぐに売るという行動を取るだけでetherを増やしていくことができる。

いやいや、そのWLを手に入れる方法がわからないんだよ!という人向けにnoteを書いたのでこちらも参考にしてほしい。


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