公認会計士試験の難易度は?独学で合格は可能?

JK
私、公認会計士を目指してみようかな!
メガネ君
公認会計士って難関資格なんじゃないの?
JK
頑張れば誰でも合格できる試験だってお兄ちゃんが言ってたよ!
目次

公認会計士試験とは?

公認会計士ってなにをする人なの?

って言われても全然ピンと来ないよね。

公認会計士とは何をする人なのか。

公認会計士法には「公認会計士の使命」として、以下のように規定されている。

公認会計士は、監査及び会計の専門家として、独立した立場において、財務書類その他の財務に関する情報の信頼性を確保することにより、会社等の公正な事業活動、投資者及び債権者の保護等を図り、もつて国民経済の健全な発展に寄与することを使命とする

公認会計士法 第1条

これを解釈すると、

公認会計士という「専門家」が、会社が会計基準等に基づいて作成した「財務書類(決算書)」に対して、「監査」と呼ばれるチェック作業を通じてそれが正しいかどうかを判断し、世間に対して「正しいかどうかの報告」をすれば、世に出ている財務書類が全体的に信頼できるものになっているよね。

そうしたら企業の株を買ったり、企業に金を貸したりする人が、投資するかどうか判断する時の材料として財務書類を信頼して利用できるから、投資が促進されて経済も発展するよね。

公認会計士はそれに貢献することが使命だよ。

ということだ。

端的に言えば、公認会計士というのは「会計・監査の専門能力を駆使し、会社が作成した財務書類のチェックをして、正しいかどうかを判断して報告する人」ということである。

公認会計士試験の難易度は?

公認会計士試験の受験者の大部分はいわゆる早慶やマーチの学生・卒業生で、慶應大学出身者の合格者数がトップという状況がずっと続いている。

これだけ聞くと、「頭良くないと受からないんだろうな」というイメージを持つかもしれない。

難関試験と言われてはいるものの、高校生合格者が出ていることからもわかるように、社会人経験がないと受からないとか高偏差値大学を卒業していないと受からないとかそういう類のものではなく、「ちゃんとやれば誰でも合格できる」試験である。

一般的な受験生は勉強に専念できる環境を作って、1日8時間から10時間前後の勉強をしている。

また、資格情報サイトや資格予備校の見解等によると、一般的に合格までに3,000時間から5,000時間前後の勉強時間を要すると言われており、筆者の感覚からしても実際それくらいは勉強する必要があると感じた。実際3,000時間で合格出来る人はかなり稀だろう。

また、不合格となってしまえば、そこからまた1年間勉強漬けなので、毎年プラス3,000時間くらいのペースで勉強時間が増えていくことになる。

そのため、合格までに8,000時間とかそれ以上とか、莫大な時間がかかっている人もいるし、それだけかけたうえで合格せずに撤退している人も沢山いる。

なお、講座の中には「1年コース」なんてものもあるので、ちょっと勉強に自信がある人なんかは1年程度の期間での合格を想定している人もいるかもしれない。

これについては予備校のパンフレットを見ればわかると思うが、合格するだけでパンフレットに写真が乗り、「現役一発合格」と「一発合格」はその旨が注記される。

つまり、2年一発でも注記されるレベルなのに、1年で合格しようというのは、受験者の中で相対的にどれくらいのレベル感かということは容易に想像できるはずだ。

そこは自分の能力水準と照らして検討してほしい。

とは言え、しっかり集中して必要時間分勉強すれば合格できるので、ちゃんと勉強する覚悟さえあれば、合格できるかどうかについてはそこまで気にする必要はない

独学は可能か?

リアルでは聞いたことねえ。

いきなりで申し訳ないが、

無理だ。

監査法人で7年くらい監査をしていたが、周囲に1人たりとも独学で合格した人はいなかった。

補習所で他法人の友達も沢山できたが、そこにも独学で合格した人はいなかった。

理由は、

ロクな市販の教材がないからだ。

市販の教材で十分に試験に対応している教材がないので、勉強しようがない。

最近はヤフオク!やメルカリで挫折した人の教材を買ったりすることもできるので、色々なところから集めてくれば理論的には可能なのかもしれないし、もしかしたらそんな人もどこかにはいるかもしれないが、よっぽどの変人だろう。

なぜ独学で合格した人が存在したとしてよっぽどの変人かというと、「著しく効率が悪い」からだ。

公認会計士の予備校に通うと、1日8時間から10時間勉強、つまり、「1日中勉強」していたとしても完全には捌き切れない量のテキストと答練(答案練習会)が用意されており、合格する人はそれを何周もやり込んでいる。

予備校に通わずにモレなくそれと同じ情報を集めるのには非常に時間がかかるし、まず集まらないし、下手に古いものを使うと法令や基準が変わっていて答えすら違うかもしれない。

前述のヤフオク!やメルカリで挫折した人のテキストを買うという方法も、挫折した人の持っているテキストはどうせ古いし、途中で辞めてるので最後までフルセットじゃないし、誤植があってもサポートもない。

どう考えても無理だ。

「公認会計士 独学」でググってみたら独学ブログがあったが、途中で更新が止まって何年も更新されていないようだ。

独学は本当にオススメしない。

予備校代も高いとは言え70万円とかその程度なので、数年を棒に振った上で結局不合格になるくらいなら、素直に払ってしまった方が良い。

まとめ

なんだよ!独学無理なのかよ!という、残念な?結論ではあるが、下手にテクニカルな怪しいルートを探ることなく、単純に大原やTAC等の一般的な資格予備校の推奨する「正攻法」で合格を目指すことが最も無駄のない「最短ルート」なので、受験を検討するのであれば、一度予備校に行って相談してみよう。

また、更に公認会計士試験のことを知りたい人は下記の記事を参照してほしい。

あわせて読みたい
公認会計士試験は簡単!1年半で合格する方法 この記事の目的 公認会計士試験を理解し、短期間で合格するためのノウハウをシェアする 注意点「簡単」というのは決してあまり勉強しないで合格できると言っているので...

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次