この記事の目的
新しいファイナンス手法であるIFO(Initial Farm Offerings)によるトークンセールに参加してみよう!
注意点
当記事は投資の勧誘を行う目的ではなく、投資の成果を保証するものではない。また、不正確な情報は随時更新する予定であるが、執筆時点で入手可能な情報をもとに筆者が解釈したものであり、情報の正確性を保証するものではない。
参加方法
IFOはいつでも参加できるわけではなく、IFOのライブ(LIVE)期間にLPトークンを拠出する必要がある。
- CAKEトークンとBNBトークンを同価値分の枚数用意する
- CAKEトークンとBNBトークンのペアを流動性供給してCAKE-BNBLPトークンを入手する
- CAKE-BNBLPトークンを拠出(Contribute)する
ライブ期間中にCAKE-BNB LPトークンを拠出すれば完了だ。
バイナンスコインを入手するためにはバイナンスで購入すると良い。
なお、下記ボタンから登録すると取引手数料のキックバック報酬が得られる(コミッションレート10%)。もちろん筆者の紹介リンクを使用する必然性はないが、今後長期的にバイナンスを利用するにあたって手数料割引があるのとないのでは大きな違いになるので、通常登録するのではなく、誰かの紹介リンクを使用することを強くオススメする。
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割当方法
オーバーフロー(Overflow)販売方式という方法により販売が行われる。
簡単に言えば比例配分であり、例えば10LPトークン拠出したが、調達総額が1,000%であった場合は1LPトークン分購入することができ、残りの9LPトークンについては返却される。
販売後に購入したトークンを請求すると、同時に未使用残高が返却される。
実際に参加してみよう
2021/1/5にTENETのIFOがあったので、そこで実際に参加してみた。
以下でLPトークンの調達からIFO参加までの一巡の流れを紹介する。
なお、BNB(バイナンスコイン)の調達方法については割愛しているので、やり方がわからない人は以下の記事を参考にしてほしい。
TENETのIFOに参加する
今回のトークンセールはTENETのトークンで、発行枚数は1,500,000枚、PancakeSwapでのIFOにおいては1,000,000TENに対して1,000,000USD調達するので、トークンの価格は1TEN=1USDである。
CAKE-BNB LPトークンを入手する
CAKE-BNB LPトークンを入手するためにまずはCAKEトークンを購入する。
続いてCAKE-BNBの流動性供給を行い、LPトークンを入手する。
BNBが概ね4,000円なので、2BNBとそれに相当するCAKEを供給するため、16,000円分程度の流動性の供給を行なったことになる。
1CAKE-BNB LPは11.1USDにセットされているので、16,000円分だと概ね14CAKE-BNB LPが手に入る。
CAKE-BNB LPトークンを拠出する
続いて、画面上部のIFOを押し、LPトークンの拠出画面に遷移しよう。
そして、拠出するCAKE-BNB LPトークンの数量を入力する。
先ほど入手した14 CAKE-BNB LPを拠出する。
Total raisedが100%を超えた場合は比例配分になる。この時点でもう710%なので、最高でも1/7しか割当てを受けることができないことが見て取れる。
あとはIFOのライブが終わるのを待とう。今回は日本時間16時にスタートして、終わりは17時10分くらい(1時間強)だった。
なお、最終的にはTotal raisedは1,413.46%となっているので、小一時間で日本円にして14億円程度の応募があったということになる。
すべてのLPトークンを拠出したため、上掲のとおり残高は0になった。
購入したトークンを請求する
IFOが終了し、割当を確認すると10トークンだった。
- 14LPトークン÷1,400%=1LPトークン
- 1LPトークン=11.1USD
- 11.1USD/1USD=11.1トークン
であるので、11トークン以上の配分のはずだが、10トークンだった。
トークンセール終了の瞬間は11トークンだったが、F5を押したら10トークンになっていたので、これはバグかもしれない。
また、イールドファーミングに回しているLPトークンを全部回収して拠出すれば良かったなと思った。
下掲の画面のClaimボタンを押すと配分されたトークンの収穫及び割当を受けられなかった部分の元本の返還を受けることができる。
ウォレットを開くと下掲のように使われなかったLPトークンが13単位返還されている。
TENETトークンがないじゃないか!というところだが、手動で追加する必要がある。ウォレット画面下部の「トークンを追加」から追加する。
BscScanからTENETトークンのコントラクトアドレスを調べよう。
Contract欄のアドレスをコピーする。
カスタムトークンのToken Contract Addressにコピペし、次へを押せば完了だ。
これでウォレットにTENETトークンが追加された。10TEN保有していることが表示されている。
返還されたLPトークンについては放っておいてももったいないので、ステーキングしておこう。
IFOはどういうファイナンスなのか
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最後に、発行体側から見たIFOはどういうものなのかについて考察する。
PancakeSwapのDocsを参照すると、IFOにより
- プロジェクト側はBNBを入手
- PancakeSwapはCAKEをバーン(Burns)する
- LPトークンを拠出した投資家はプロジェクトのトークンを入手
とある。
バーン
対象となるトークンを消滅させること。発行済トークン数が減少する。
また、調達された総額のうち半分に相当するCAKEトークンは永久にバーンされる。
例えば$1,000,000USDの割当が全額調達された場合は$500,000のCAKEトークンがバーンされるとある。$500,000についてUSDの記載がないが、$500,000USD相当のCAKEトークンがバーンされるという意味であろう。
これの理屈ついては、おそらく以下の理解の通りとなると考えられる。
IFOが終了した後に調達したCAKE-BNB LPトークンを全部アンステークさせると、半額がBNBとなり半額がCAKEとなる。うちBNBについてはプロジェクト側が収受し、CAKEはバーンされる。つまり、$1,000,000USD調達した場合はプロジェクト側に入るのは半分の$500,000USDであり、残りの半分はCAKEの価値向上に充てられることになる。
プロジェクト側に帰属するのが総調達額の半額と考えると少ないような気もするが、BSC上でNo.1のAMMサービスでファイナンスができるという点は魅力的である。
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