ずっとアングラ文化だった日本語ラップ
日本語ラップはダサい?
日本語ラップというと、「ダサい」とか言われたり、「いつもリスペクトばっかりしてる」とかバカにされたりすることが多かった。
ところが、最近は日本語ラップ、つまりJAPANESE HIP HOPにハマっている若者が多い。
最近のブームは「フリースタイルダンジョン」の貢献が大きい。
公園でサイファーをやっている少年達に出くわす程の盛り上がりだ。
オールドメディアでは、日本ではマイノリティであるHIP HOPがスポットライトを浴びることは非常に少なかった。
2000年頃から始まったテレビ東京系列の「流派-R」、2006年頃に日本テレビで放送された「シュガーヒルストリート」くらいしかなく、どちらも深夜放送で、HIP HOPフリークの目にしか触れるものではなかった。
一発当てたキングギドラ
2000年前後からオリコンランキングにもJAPANESE HIP HOP が食い込むようになるものの、日本語に落とし込んだHIP HOPはマジョリティから見て格好良いものと言える水準に達しておらず、イロモノ扱いを受け続けてきた。
Dragon Ash、SOUL’d OUT、ケツメイシ、RIP SLYMEなどのリズム感のある聞き心地の良いラップは世間にウケはじめたが、BUDDHA BRAND、雷、妄走族などのアングラ臭いJAPANESE HIP HOPはなかなか受け入れられなかった。
そんな中、JAPANESE HIP HOPが世間を風靡する。
2002年にキングギドラの最終兵器がオリコン週間ランキング3位と一発ぶち当てたのだ。
しかし、残念ながらそれに続くことはなく、JAPANESE HIP HOPブームもそこで一旦終息してしまった。
そして、結局認知度が上がりつつも、本質が理解されないまま、アイコン的存在のジブさんが割とネタっぽい使われ方をしていることが多くなった。
未だにおっさんが「俺は東京生まれ◯◯育ち」とか言い出して、周りにいる別のおっさんが「悪そうなヤツ大体友達なんすか?」みたいなつまんないギャグに使われたりしている。
ようやく大衆が受け入れた
フリースタイルダンジョンとは
2015年からテレビ朝日で放送されている「フリースタイルダンジョン」が爆発的にヒットした。
フリースタイルダンジョンのルールはシンプルで、チャレンジャーであるラッパーが、モンスターと呼ばれる経験豊富なラッパーとフリースタイルバトルを行い、勝利すれば通過し、最後のラスボスを倒せばクリアとなる。
チャレンジャーもその辺のラップ始めてみましたみたいな少年とかではなくて、UMB等のMCバトルを勝ち抜いてきた強者揃いで見応えのあるものである。
これがTVショーとしても面白くて一般大衆にも響いた。
ベストバウト
基本的にどんなバトルを見ていても面白いのだが、心が痺れるレベルのベストバウトを見ると、心奪われ、HIP HOP依存症になるだろう。
ここで俺的ベストバウトを紹介しておく。
- DOTAMA vs ACE(ビート:Energy Drink / ANARCHY)
- CHICO CARLITO vs R-指定(ビート:Ante Up / M.O.P.)
https://gxyt4.app.goo.gl/8zPd4
即興とは思えないクオリティじゃないか?
凄すぎてもう曲じゃんこれ。
曲として聞けんじゃん。
実際100%が即興とは限らないが、一般人がメモを片手に人前でスピーチすることさえままならない中で、音楽にノリながら即興で意味を持たせて観衆を沸かすって凄いことだよな。
番組開始からそろそろ4年経とうとしており、出演者の逮捕などもあったが、幸いなことに番組はまだ続いている。
まだチェックしてない人は是非チェックしてみてほしい。
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