筆者は以下の機材を利用してDTMで音楽制作を行っているが、デスクの上にMIDIキーボードを乗せていたので、デスクワークをする際にいちいちMIDIキーボードをデスクから降ろしていたので非常に不便であった。
MIDIキーボードスライダーを導入することでこの問題を解決することができたが、市販されている商品が少ない・機材と適合するかどうかががわかりにくい等の問題が存在するので、参考として筆者の導入ケースについて紹介する。
筆者の使用機材・ソフトウェアは主に以下のとおりである。
使用機材・ソフトウェア
筆者のニーズとしては以下のとおりであった。
- 使用している49鍵のMIDIキーボード(KOMPLETE KONTROL S49)がぴったり収納できる
- 使用時だけデスクの上に用意し、不使用時にはしまっておきたい
- セッティングと収納をシームレスに行いたい
これを満たしそうな候補としてはキーボードスタンド、キーボードスライダーが挙げられるが、通常のキーボードスタンドはセッティングと収納の観点で不便だ。
キャスター付きであれば概ねキーボードスライダーと同様の効果が得られると考えられるが、キーボードスタンドの足が増える分、キーボードスライダーに対して手狭になる。
一方でPCのキーボードスライダーはたくさんの商品が存在するが、MIDIキーボードスライダーの商品はほとんど存在しない。
DIYで対応している人も多いようだが、時間・材料コストや成果物の完成度を考えると一般的には望ましい選択だとは言えないだろう。
デスクとMIDIキーボードスライダーの購入
Bauhutte( バウヒュッテ ) はゲーミング家具ブランドであるが、DTMにも対応した製品を販売している。
BauhutteのキーボードスライダーのBHP-K1000-BKは1000 x 300mmであり、これに対してKOMPLETE KONTROL S49 MK2は840 x 297 x 84 mmであるので、ちょうど良さそうに思えた。
前後左右4点で支えるタイプの後付けキーボードスライダーで、デスクもBauhutteにそろえた方が適合性的にも見栄え的にも良いだろうというところで、デスクも購入することとした。
一点わかりにくかったのが、MIDIキーボード収納部の高さだ。KOMPLETE KONTROL S49はかなり高さがあるので、3段目に設定しても十分な高さがあるのかが不安であったが、3段目に設定することでどれくらいの高さが得られるのか確認できる情報として存在せず、MIDIキーボードの収納が可能との謳い文句から適合するだろう、しなくても他に商品も見当たらないし改造すればいいやと見切り発車した(危ない)。
結果的に適合したが、概ね90mmで、ギリギリでありながら丁度良い水準であった。
レビュー
デスク
それほど高価なデスクではないが、DTM・ゲーム・仕事をするうえで十分なクオリティであった。強いて言えば足が細いのでタイピングでスクリーンが若干揺れるが、筆者としてはそれほど気になるレベルではない。
MIDIキーボードスライダー
キーボードがはみ出すことなくデスクの下にぴったり納まったので、非常に満足している。
ただ、筆者は問題なかったが、もう一点落とし穴があったようだ。
スライダーの幅は1000mmであるが、デスクの足があるので大きなMIDIキーボードはこの足に阻まれて途中までしか格納できないようだ。
その場合はこれくらいはみ出すことになる。
DTM環境構築は制作意欲に大きく影響してくるので、これに限らず作りこみを行うことでベストな環境を目指すと良いだろう。
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