永和大王との出逢い
北京短期留学
去年の6月に2週間、中国の北京に語学学習に行ってきた。
毎朝ホテルで朝メシが出るのだが、これがもうマジで口に合わなくて、食えるものがほとんどなかった。
その中でもそこそこ食えたのはチャーハンだった。
俺は仕方なく毎朝チャーハンを食った。
そのチャーハンは毎朝1ミリも変わらない味で、1週間もすると限界を迎えた。
外に出よう。
永和大王
北京の夏も、朝から暑い。
ダルいなあと思いつつ、歩き回ってようやく見つけたのがこの店だった。
永和大王
http://www.yonghe.com.cn/wx2014/index.html
店内はマックみたいな感じの、ザ・ファストフードって感じだった。
違うのはメニューだけ。
見慣れないラインナップ。
全然読めねーし。
コレは何食っていいのかマジでわからない。
ふと店内を見渡すと、みんな同じものを食っているではないか。
豆乳らしき飲み物と、揚げパンのような何か。
チャイ語の勉強は初めてで、今回の旅の目標がHSK3級という超低レベルな俺は当然まともに注文する事も出来ない。
ジェスチャーでアレをくれ!と必死に伝える。
そして、なんとか注文を済ませる。
コレだ。
みんなこのセットを食ってる。
なんだかわからないこのセットを食ってる。
物価が体感で日本と同じくらいの北京でなんと7元という激安の朝食。
日本円で100円くらいだ。
これがクソ美味い。
何も入っていないホカホカの揚げパンをかじって熱い豆乳を流し込むと、程よく揚げパンに染みる。
豆乳も揚げパンも薄味なのに、超満足する。
俺はその日から毎朝永和大王に通った。
この揚げパンを食うために。
クセがないから毎日食える。
まるで白米や食パンの様に。
もう俺はこの揚げパンの虜になっていた。
そして帰国からの再開
帰国して調べてみると、この揚げパンは「油条(ヨウティアオ)」と言うらしい。
Wikipedia 油条
中国大陸や香港、台湾などでの朝食に、豆腐脳、粥や豆乳の添え物としてよく食べられる。また中華料理の点心や飲茶の際に供されることもある。また、天津煎餅の中に巻いたり、飯糰(ファントゥアン、拼音: Fàntuán、注音: ㄈㄢˋ ㄊㄨㄢˊ)というおにぎりに包んで食べることも一般的であり、広東省では腸粉で包んだものを炸両(中国語版)(拼音: zha2 liang3, 粤拼: zaa3 loeng5)という。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/油条
朝食を提供する食堂などで作られる食品で、パン屋で作られることはない。日本と英語圏では中華パンの一種として紹介されるが、中華圏では麺包(パン)とは呼ばれない。
どうやら中国人の定義的にはパンではないようだ。
まあ、残念ながらこれはパンだけどな!
こんなに愛した油条も、日本に帰ってしばらくしたらすっかり忘れていた。
油条のない生活に戻り、しばらくするとそれが当たり前になっていた。
そんな中、突然の再開が訪れる。
ある日アメ横を散歩していると、見慣れたキツネ色の長い棒状の何かが目に入る。
油、油条!?
10年ぶりに同級生に偶然再会したような喜び。
こんな街中で油条に再開できるなんて。
天天楽
たぶん昔から全然売ってたっぽいけど、今まで全く目に入ってこなかった。
やっぱ旅すると世界が変わるみたいなこと言うけど、今まで見えなかったモノが見えるようになったりするんだな。
俺は早速、油条と豆浆を購入した。
懐かしい味。
俺は北京の風景を思い出しながら油条を噛み締めた。
まとめ
この日、俺は焼肉を食うって決めて上野に来たのに、油条を2本も食ってしまった。
1本でもよかった。
1本って注文したのに、なんか2本出てきたから食った。
でも、それでも良い。
油条に再開できたのだから。
そして、この量でたったの200円。
安い!
そして変わらぬ味。
これもうちょっと流行ってもいんじゃね?
油条と豆乳とセットでキレイ目な店舗でファストフードやれば売れそうな気がしてならない。
調べて見たら国内でも食べれる場所はそこそこあるから、是非試してみて欲しい。
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