この記事の目的
dokidoki.finance、Polygon(Matic)、OpenSeaの特徴、利用方法を理解する。
注意点
当記事は投資の勧誘を行う目的ではなく、投資の成果を保証するものではない。また、不正確な情報は随時更新する予定であるが、執筆時点で入手可能な情報をもとに筆者が解釈したものであり、情報の正確性を保証するものではない。
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DOKI DOKIとは?
DOKI DOKIはイーサリアム(Ethereum)・Polygon(Matic)ブロックチェーン上で展開されているNFTガチャのプラットフォームである。
DOKI DOKIの特徴は、現実世界のガチャやスマホゲームのガチャに匹敵するガチャの楽しさが実現されている点にある。
支払に使う暗号資産(仮想通貨)は$AZUKIと$ETHがメインである。
$AZUKIで支払うガチャマシンはDOKI DOKI公式ブランドのNFTを販売しており、$ETHで支払うガチャマシンはパーソナルブランドのNFTを販売している。
ガチャとは?
ガチャポン(Gachapon)、ガシャポン(Gashapon)は日本の伝統的な文化であり、子どもに限らず大人までが購入する景品入りのカプセル自動販売機である。
百円から数千円に設定された表示価格に対応する現金を投入することで、ランダムに景品を獲得することができる。
獲得できる景品は一律の確率で排出されるものもあれば、排出率の低い当たりが設定されているものもある。
なお、景品がカードのガチャについては現実世界ではカプセルではなく、カードの束が排出される。
最近ではスマホゲームなどにも積極的に取り入れられており、一般的な名称として、ガチャと呼ばれている。
ゲーム内で利用できるアイテムを相当な低確率で排出する仕組みを使って、「廃課金」と呼ばれるような、当たりが出るまで惜しむことなくガチャを引き続ける人も生み出された。
DOKI DOKIのコンセプト
ガチャを利用することで、クリエイターは自分の作品群のどれに需要があるかを予測する必要なく一式として販売することが可能になる。
また、クリエイターはガチャの単価と景品のプール(当選率や最大数)を決定することができるので、NFTのトークンエコノミクスを自らデザインすることができる。
DOKI DOKIにアクセスすると、以下のファミコンのようなドット絵の画面が表示される。
この中でガチャの画像をクリックすると、ガチャの画面に遷移するという、実際に街中でガチャを引いている感覚に近いUXである。
Maticに送金しよう
DOKI DOKIはイーサリアムにも対応しているが、Maticを利用することにする。
理由は、イーサリアムはガス代が高いので、送金する・ガチャを引く・マーケットプレイスに出品するなどの行動一つ一つに対して高額なコストが発生するからだ。
Maticのガス代は圧倒的に低額であるため、ガス代を気にすることなくストレスフリーで取引ができる。
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まずはMaticネットワークをメタマスク(MetaMask)に追加し、ウォレットで表示できるようにしよう。詳細は以下の公式サイトを参照してほしい。
上記の公式サイトからメタマスクへの追加情報だけを抽出すると以下の通りだ。
これをネットワークのカスタムRPCから追加すればメタマスクにMaticメインネットが追加される。
Network Name : Matic Mainnet
New RPC URL : https://rpc-mainnet.maticvigil.com/
Chain ID : 137
Currency Symbol(optional) : MATIC
Block Explorer URL : https://explorer.matic.network/
イーサリアムのネイティブトークンであるイーサ(Ether)を入手したら、Matic BridgeからMatic Networkに転送しよう。
転送する量のイーサを決め、Transferボタンを押下する。
以下の注意文はイーサリアムからMaticへの転送に7~8分かかることとデリゲーション(委任)/ステーキングはイーサリアムで行われるのでMaticへのデポジットが不要である旨が記載されている。
以下の注意文はガス代総額の見積もりが記載されている。
次に、確認画面が表示される。
Continueを押すと、Transferが開始される。
転送が完了すると、以下のような画面が表示される。
これでイーサはMaticチェーンに転送されたが、メタマスクにはイーサの表示がないので追加する必要がある。まずはMatic Walletに移動する。
続いて、Etherの行でAdd to Metamaskを押す。
これでイーサがメタマスクに表示されるようになった。
以上で転送作業は完了である。
トークンを入手しよう
AZUKIトークンを入手しよう
続いて、ガチャを引くために必要な$AZUKI(AZUKIトークン)を入手しよう。
イーサリアムにおけるUniswapのように、MaticにはQUICK SWAPというDEXがあるので、ここでイーサを$AZUKIに交換する。
交換する数量を決定したらSwapボタンを押そう。
NFT購入用のトークンの購入はゲームセンターでのメダル交換のような感覚を得た。
BNDトークンを入手しよう
チェーンバインダーズ(CHAIN BINDERS)のガチャはBNDが必要になる。
$BND(BNDトークン)はCOMETH SWAPで入手できるので、ここで交換しよう。
ガチャを引いてみよう
まずはTokyoluv氏のアートのガチャを引く。こちらは1回50AZUKIである。
FEATURED NFTSには、このエディションで当選するNFTの一覧が表示されており、現実世界のガチャの筐体の表紙やカプセル内の説明書のような役割を果たしており、購買意欲をそそる。
演出を楽しむ
支払いが完了すると、以下のように実際にガチャを引いて開封したかのような演出が見られる。
このカプセルの中に何が入っているのかを想像する時間もガチャを楽しむ上で重要な要素である。
東京タワーのアートが当選した。格好良い!
なお、冒頭の動画でもおわかりいただけただろうが、トランザクションが成立するまでに若干の待ち時間が生ずるため、複数回のガチャを引きたいときは5x、10xのボタンを押すと一度に5回、10回のガチャを引くことができる。
例えば5xの場合は一度のトランザクションで以下のように5つのカプセルが排出される。
カプセル開封は一つずつ行い、開封されたカプセルは以下のように表示から消える。
なお、チェーンバインダーズのガチャは筐体だけではなく、ガチャのボールや演出も通常と異なる。1回のガチャ単価が高額(執筆時で1回5,000円以上)であるだけあって細かく作りこまれている。
ボール開封時に蝶が舞う演出がある。
ちなみに、ガチャの結果出現したNFTは蠣のような何かで、OpenSeaでの二次流通取引価格は1USD(米ドル)程度であった。残念。
レアリティを確認して楽しむ
先ほどの東京タワーのNFTのMax Supplyは150であり、他のNFTの発行数との比較でこれはレアリティの低いものであるようだ。
最もレアリティの高いはCirculating(循環数)がMax supplyと同一であるため、残念ながらすべて排出済みであることがわかった。
このように、ガチャを引いた後に一覧に照らし合わせたりレアリティを確認したりすることも楽しみ方の一つだ。
コレクションを確認してみよう
COLLECTIONで入手済みのNFTの一覧を表示することができる。
入手したカードを並べて見てみるというのも楽しいものだ。
各NFTをクリックすると、詳細を確認することができる。
詳細画面ではNFTのメタデータを確認したり、アートを楽しんだりすることができる。
OpenSea、IPFS、イーサスキャン(ブロックチェーンエクスプローラー)のリンクもある。
Openseaで取引してみよう
OpenSeaはNFTの二次流通市場であり、このようにガチャなどの一次流通市場で入手したNFTの売買が行われるプラットフォームである。
入手したNFTはOpenSeaで出品(販売、売却)することが可能だ。
要は、物理的なカード取引でいうところの秋葉原にあるような中古カード買取屋のようなサービスが既に成立しているのだ。
Maticであればイーサリアムに比べて圧倒的にガス代が安いので、低額のNFTを出品するのにガス代で数千円、数万円支払うというような問題から逃れて、本来あるべきのNFT取引を行うことができる。
出品する
保有しているNFTは以下のように一覧表示される。
以下のように希望売却価格を設定する。
これにより、以下のリスティングの2行目に表示された。
入金の確認
以下のNFTが売れた。
売買が成立すると、売却を行ったウォレットに代金が直接送金される(Claimを必要としない)。
取引履歴のDateをクリックするとブロックチェーンエクスプローラーがポップアップするので、そこでトランザクションを確認することができる。
0.005ETH(WETH)で売却したので自分のウォレットに0.005ETH送金され、その後自分のウォレットから手数料0.000125ETH(手数料率2.50%)が送金されるというトランザクションになっている。
高額取引の実例
DOKI DOKIの中ではチェーンバインダーズのレアNFTが特に高値で取引されている。
左上のNFTは30ETHと、一見すると飛びぬけて高額で価値の高いものに見えるが、これはあくまでも出品価格であり、このNFTを出品している人が30ETHでのを希望しているというだけである。
一方で、右上から2番目のNFTに着目してほしい。
こちらは前価格3ETH(執筆時点で80万円以上)という記載があるが、これは3ETHで取引が行われた実績があるということである。
チェーンバインダーズでフィルタをかけ、高い順にソートすると、多くのレアカードが前価格をもっていることに気づくだろう。
つまり、高い価値を生み出しながら二次流通市場が機能しており、エコシステムの形成・運営に成功していると言える。
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