キミ、資格持ってるんだって?
いやー、就活の前に焦って資格取りましたよ!大した学歴もないし、このままじゃヤバいかなって思って!
就職・転職活動に向けて短期間で国家資格等を取得し、就職・転職を有利に進められるようにすること
資格で就職・転職活動が有利になる
保有資格欄は埋めるべきである
就職活動・転職活動をするときに、必ず履歴書を書くことになるが、どんな履歴書にも「保有資格欄」がある。
学歴や職歴の欄よりも後に、割と小さめの枠ではあるが記入欄が「必ずある」ということは、採用活動において、ある程度の重要性があるということだ。誇れるような学歴やキャリアがあれば、わざわざそんなことを考えなくても良いし、どんどんヘッドハンティングのオファーが来るが、そんな人は一握りだ。
そうではない人は、やっぱり資格欄に何かしら書けた方が良い。何故なら、資格は採用フェーズにおいて学歴に準じた効果が期待できるからだ。資格を取ると以下のようなメリットがある。
- 勉強して結果を出したということで、ある程度頑張れる人だという印象を面接官に与えることができる
- 面接官の主観的な印象とは別に資格の認定機関からの保証があることで、採用の判断をする上での拠り所にできる
- 業務に関連する資格であれば、即戦力としての期待を持たれる
コレってなんとなく学歴に似ていると思わないだろうか。
実は、学歴と資格は同じような効果を持つのである。
就職における学歴や資格の意味
就職・転職市場には「レモン市場の問題」がある。
レモン市場については下記を参考にしてほしい。
要は、面接官から見てどの人が優れていて、どの人が劣っているのかがわからないのだ。
就職希望者は就職できるかどうかは死活問題なので、なんとしても就職するために自分の経験や能力を誇張してアピールする。
大概は面接の過程でボロが出るが、面接官が饒舌な就活生に乗せられてしまうこともままある。
コイツは出来そうだと思って採用してみたものの、蓋を開けたらとんでもなく仕事が出来ない人だった、ってことはよくある話なのだ。
そうなると採用担当者の責任問題なので、何故その人を選んだかについて、自分の主観的な判断が正しいかどうかの判断を補強する「客観的な材料」が欲しいのだ。
それに対して例えば「学歴」が説明材料になったりする。東大卒であれば、数千時間かけて勉強に取り組んだ経験があり、それをベースに自分の経験を語っているけれど、Fランク大学であれば下手するとこれまでの人生で他人に語れるレベルのことは何もしてこなかった可能性だってある。
つまり、明らかな判断材料がないときには学歴を使って選別した方が判断ミスを起こす可能性が下がるのだ。このように、学歴は差別をするために判断に使われているわけではなく、合理的な判断の材料として使われているだけなのだ。とはいえ、学歴は後から手に入れられるものではないので、時すでに遅しの人もたくさんいるだろう。そういう人には資格を取ることがオススメだ。
もちろん学歴がある人にも、それを更に補強する材料になるので取った方が好ましい。
資格は学歴と同じように努力を示す指標にもなるし、業務に関連するものであれば即戦力としての期待を持たれることにもなる。
国家資格である意味
ところで、資格を取ると言っても、何かしら適当に取れば良いというわけではない。
無意味でな資格をたくさん集めて何にもならない人は「資格マニア」と呼ばれているが、資格マニアになっても全く意味がない。
資格は個数ではなく、圧倒的に「質」が重要であるのだ。
このあたりを理解していない人がターゲットとなって、特に最近は「資格商法」という詐欺にハメられているので、騙されないように注意してほしい。
資格商法というのは、そこそこ高額な一定の金銭を払って講座を受講し、修了・試験合格すると資格がもらえるような仕組だ。
大体は講座料金は異様に高い割に、通信教育と言ってしょぼい読みづらいテキストが送られてきておしまいとか、役に立たない研修に何日か参加しておしまいとか、投げやりなパターンが多い。
修了しても何が出来るようになるわけでもなく、形式的に資格が与えられるという、ただカネを集めるためにビジネスとして行われる。
最近は資格を取ると今度は先生側になって生徒を持てるという連鎖的な資格商法もしばしば見受けられる。
不安心理を逆手に取った詐欺であるが、外観的に詐欺に見えないので受講者や修了者でも詐欺に気づかないことも多い。
そうやって資格商法に踊らされて取った「◯◯検定1級」とかを羅列しても、書いていないのと同じだし、むしろ頭が悪い人という印象を与えかねないので注意しよう。
採用者側の気持ちになってみればすぐにわかるはずだ。
何かの能力を担保するものとしての資格ではなく、お金を払って対価として形式的に付与された資格を持っている人に、少しでも感じるだろうか?
「資格を○個持っている」というような資格マニアがいかにズレた存在であるかもご理解いただけただろう。
また、難関だろうがビジネスで意義があろうが、面接官が知らない・興味を持たないような資格でも効果が薄い。
つまり、世に認められた資格を取るべきなのだ。
もちろん信頼のある民間団体も少なからず存在しているが、どうせなら国家が認定したライセンスの方を取ってしまった方が手っ取り早いし、格段に説得力がある。つまり、国家資格は「わかりやすい」のである。
2週間で資格を取ろう!
資格は能力を担保するものであるから、短期間で取れる資格についてはあまり意味のないものである。
ただ、すでに就職・転職活動が目前に迫っている人、あるいはすでに迎えている人にとっては、付け焼き刃でも良いから少しでも採用される可能性を引き上げたいものだ。
空欄よりも一行でもまともな資格で埋まっているほうが印象が良い可能性が高いので、短期間で資格欄を埋めるための対策を取ろう。
そこで、今回は特に短期間の2週間以内の勉強で合格を狙える資格に絞って紹介する。
期間は2週間、土日に5時間ずつ、平日に2時間ずつの勉強で計40時間くらいのイメージだ。
前提知識の有無や勉強に対する慣れにもよるが、一般的に20時間〜50時間くらいあれば合格可能な資格をセレクトしている。
もちろん、必死に勉強すれば1週間とか、更に期間短縮することも可能だ。
2週間で取れる国家資格
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級
2週間での取得難易度
ファイナンシャル・プランニング技能士は、ファイナンシャルプランナーとして顧客の性質に応じた個人金融(税金、年金、投資、保険、相続、不動産など)のコンサルティングスキルを証明する資格だ。
とりあえず国家資格を取得するという意味では、この資格はコスパ最強なのではないだろうか。
ほんの2週間もあれば国家資格を取得し、履歴書に書けるようになってしまう。それだけではなく、今後絶対必要となる個人金融の知識を身につけることもできる。
詳しくは下記リンク先を参照してほしい。
結論だけ書くと、学習経験が少ない人でも市販の参考書を使用して2週間で十分に独学で合格できる試験であるため、とりあえず何か資格を取ってみようという人にピッタリだ。
格段に難易度が上がるものの2級・1級についても一般人が働きながら十分合格できる難易度であるため、継続的に学習することもオススメだ。
ITパスポート
2週間での取得難易度
ITパスポートはITの利用者としての基礎的な知識があることを証明する国家資格である。
こちらも市販のテキストを使用して2週間で十分合格を狙える資格である。
なお、CBT試験(コンピュータ試験)であるため、自分の都合で試験日を設定できるので、今週ヒマだなぁみたいな時に保有資格を増やせてしまうというメリットもある。
国家資格レベルの民間資格
国家資格に匹敵する民間資格とは
国家資格でないとしても、受験者数が非常に多かったり、業界において国家資格かのような取り扱いをされていて権威性の高い資格もある。
国家資格と比較しても全く遜色のないような資格もあるので、それらもチェックしておこう。
こちらについても、2週間で合格可能な試験に絞って紹介する。
日商簿記検定3級
2週間での取得難易度
あまりにも有名な試験である簿記検定。民間資格でありながら、一般的に国家資格と同等の評価を得ることができる。
簿記というとなんとなく地味でつまらなそうなイメージであるが、実際勉強をしてみるとイメージ通りなので、なかなかとっつきにくい。
ただ、とっつきにくいのは専門性が高いからであり、すべての会社で会計処理が必要となるため汎用性が高く、社会における簿記・会計の能力の評価は高い。
実は主催団体が複数あり、有名どころでも3団体もある。
- 日商簿記検定
- 全経簿記検定
- 全商簿記検定
この中で圧倒的な権威は日商簿記検定であり、簿記◯級を持っているといえば、誰しもが日商簿記を想像するものと考えて良い。
なお、全商簿記検定は「全国商業高等学校協会」の簿記検定であり、高校生向けの簿記である。全商簿記1級だったとしても、日商に換算すると3級と2級の間程度の難易度であるため、ほとんど効果はない。商業高校出身者で全商簿記しか持っていない場合は日商簿記を受け直したほうが良い。
2級までは市販テキストを使った自習で十分に対応することができ、3級であれば2週間もあれば十分に合格することができる。
証券外務員一種・二種
2週間での取得難易度
証券会社で営業を行うためには、証券外務員資格を持っていないといけない。
持っていなければ、証券会社では電話対応すらできないのだ。民間資格ではありながら、国家資格の独占業務に近い位置づけの資格である証券外務員資格である。
詳しくは下記リンク先を参照してほしい。
資格名称的に難しげなイメージを醸し出す証券外務員資格であるが、この資格も独学で2週間以内で取れるレベルの試験である。
なお、ITパスポートと同様にCBT試験(コンピュータ試験)であるため、自分の都合で試験日を設定できるメリットもある。
まとめ
ちょっと不純な動機の切り口からの資格取得推奨記事だったが、筆者としてはたったこれだけのことで就職・転職活動が少しでも好転するのであれば、絶対に活用した方が良いと思っている。
もし保有資格欄が空欄で、時間・金銭に少し余裕があるようだったら、少しでも有利に就職・転職活動を進めるために、このあたりの資格を取ってみてはいかがだろうか。
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