この記事の目的
NFTの特徴、始め方、使い方(やり方)を理解する。
注意点
当記事は投資の勧誘を行う目的ではなく、投資の成果を保証するものではない。また、不正確な情報は随時更新する予定であるが、執筆時点で入手可能な情報をもとに筆者が解釈したものであり、情報の正確性を保証するものではない。
NFTとは?
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NFTとは、ノンファンジブルトークン(Non-fungible Token)の略で、日本語にすると代替不可能トークンである。
代替不可能というのは、一つ一つが違うものという意味であり、逆にファンジブルというのはすべて同じものということである。
例えばビットコイン(Bitcoin)はFT(ファンジブルトークン、Fungible Token)である。今1ビットコインを購入し、それを売却し、もう一度別の1ビットコインを購入した場合、最初に持っていたビットコインも再購入したビットコインも同じ性質のものである。
NFTはそれぞれが異なるため、ゲームのキャラクターやアイテムやトレーディングカードなどに適している。
FTかNFTか
なお、場合によってはFTを発行することでもNFTを発行することと同じ目的を達成することができる。
例えば、ユニソックス(Unisocks)というユニスワップ(Uniswap)チームが発行した500足限定の靴下トークンのSOCKSはNFTのイメージを持つかもしれないが、イーサリアムのERC20というFTを発行する規格で発行されており、NFTを発行するための規格であるERC721ではない。
このトークンは引き換え券のようなもので、使用すると現実世界で本物の靴下が送られてくる。
これは、靴下は500足であるが、それぞれの靴下の間で区別する必要がないのでファンジブルであるからだ。
これについて、NFTで1足ずつ500足の靴下のトークンを発行することもできる。
なお、執筆時点でこの靴下は9万ドル(約900万円)以上となっているので、購入して履くことはないだろう。
ユニソックスの詳細については以下のドキュメントを参照してほしい。
元祖NFTプロダクト
元祖NFTプロダクトと言えばクリプトキティズ(CryptoKitties)であり、これはネコを育成し、配合して子ネコが産まれるというゲームである。
これは前述のイーサリアムのERC721という規格で発行されたトークンで、二次流通市場で高値で取引された事例もあり、かつて一世を風靡した。
2018年に起きたコインチェックのNEM流出事件などを受けて、チューリップバブルと呼ばれていた仮想通貨(以下暗号資産)バブルが弾け、NFTも下火になっていたが、最近の暗号資産ブームの再燃により再び注目を浴びることになった。
NFTの類型
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NFTについては取引対象がデジタルデータか現物か、現物はトークンと引き換えか共存かで以下の3類型に分類できると考えられる。
なお、それぞれの類型の名称については筆者が仮置きしたものである。
デジタルコンテンツ型
デジタルコンテンツ型はデジタルコンテンツを取引し、現物の資産には紐づかないタイプのものである。
最も一般的なNFTはこのタイプで、クリプトキティズもこれに含まれる。
執筆時点で最も取引が多いのはNBA Top Shotである。
NBA Top Shotは北米のプロバスケットボールリーグであるNBAの選手のシュートのシーンが記録された動画であるモーメント(Moments)をユーザーがコレクションすることができるサービスである。
なお、当該モーメントがデジタルコンテンツであり、取引対象である。
モーメントを購入したい場合はモーメントがランダムで封入されたパック(Packs)を購入するか、誰かが購入したパックに封入されたモーメントが売られているマーケットプレイス(Marketplace)で購入することで入手することができる。
NBA Top Shotサイト内に一次流通方法であるパックも二次流通市場であるマーケットプレイスも用意されている。
Redeem型
Redeem型はモノに紐づいたトークンで、Redeem(リディーム、償還の意味)することでトークンがバーン(Burn、消却処理の意味)され、現実世界で現物が送られてくるというタイプのものである。
前述のユニソックスはこれに該たる。
Redeem可能(Redeemable)なNFTを取り扱う有名なマーケットプレイスにZoraがある。
例えば上記リンク先ではスケートデッキのトークンを購入することができる。これをRedeemすることで現物が配送されてくるが、この商品の価値が高まることによりRedeemせずに売却すれば利益を得ることもできる。
もしかすると上記はFTであるかもしれないが、冒頭で述べたようにFTでもNFTでも同じ目的を達成させることができる。
現物紐づき型
現物紐づき型は所有者がブロックチェーンに記録され、現物が所有者に配送されるというタイプのものである。
最近発表されたものでは集英社のワンピース(ONE PIECE)のアート作品がある。
当該ワンピースのアート作品を購入すると、現物のアート作品(プリント)が送られて来て、同時にブロックチェーンに所有者が記録される。その後、譲渡された場合は当該履歴がブロックチェーンに記録される。
このタイプの懸念としては、現物はオフチェーンである点である。つまり、所有者が現物の精巧なコピーの作成に成功すれば、その後は偽物の現物が点々とし、ブロックチェーン上では偽物が移動した履歴が刻まれるだけとなる。
Redeem型においても二次流通では真贋問題が生じるが、Redeemを行うよりトークンがバーンされる仕組みを有することから、一次取得者は必ず本物を手にすることができる。
NFTのブロックチェーン
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NFTが発行されるブロックチェーンとしてはイーサリアムが有名であったが、最近はガス代の高騰やトランザクションの承認に長い時間がかかるなどの問題を受けてNFTに適したブロックチェーンが開発されている。
Flow
例えば、クリプトキティズを開発したダッパー・ラボ(Dapper Labs)が開発したFlow(フロー)というチェーンがある。なお、前述のNBA Top ShotはFlow上のDappsである。
FlowはCOINLIST(コインリスト)でトークンセールを行い、1,000USD(米ドル)で参加した人が400倍になったことで約4,000万円を手にし、ステーキング報酬のみで投資元本を超えるという「Flow(不労)所得」という言葉まで生まれ、COINLISTの次回のトークンセールであるCasper(キャスパー)に人が殺到して全然買えないという事件まで起こった。執筆時点で時価総額は約1,000億円程度である。
WAX
また、日本のコンテンツであるCAPCOM(カプコン)のストリートファイター(Street Fighter)やゴジラ(Godzilla)などのNFTを取り扱うWAX(World Asset eXchange、ワックス)というチェーンがある。
WAXはNBA Top Shotほどのコンテンツは未だ持ち合わせていないが、魅力的なコンテンツが多く、ブラウザウォレットであるWAX Cloud Walletもとても使いやすいので、Flowに並ぶNFTのチェーンのスタンダードとして浸透するのも時間の問題だろう。日本のコンテンツの取扱いが多いというところで、今後の日本のキラーコンテンツの取り込みが期待される。なお、執筆時点でWAXの時価総額は500億円程度とFlowの訳半分程度である。
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