暗号資産(仮想通貨)取引所のFTXとは?概要・特徴・手数料割引の方法を解説!

この記事の目的
暗号資産(仮想通貨)取引所であるFTXの特徴、始め方、使い方(やり方)を理解する。

注意点
当記事は投資の勧誘を行う目的ではなく、投資の成果を保証するものではない。また、不正確な情報は随時更新する予定であるが、執筆時点で入手可能な情報をもとに筆者が解釈したものであり、情報の正確性を保証するものではない。

目次

FTX創設者のSBFとは?

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FTXはSBF(サム・バンクマン=フリード)氏により設立されたCEX(Centralized EXchange:中央集権型取引所)である。

SBFはMITで物理学の学位を取得し、ウォールストリートでETFのトレーダーとして活躍した後、暗号資産のクオンツ運用(高度な数学・物理学を利用した運用)を行うヘッジファンドであるAlameda Research(アラメダ・リサーチ)を設立し、その後にFTXを設立している。

その後、FTXとAlameda Researchが共同してSerum Foundationを設立し、Serum(セラム)というエコシステムの開発を行い、その中でDEX(Decentralized EXchange:分散型取引所)をsolanaチェーンの上にローンチした。

solanaは膨大な件数・金額のトランザクションをシャーディングなし、つまりコンポーザビリティを失わずに高速に処理することが可能である。

SBFによれば、これらの特徴がSerumのビジョンに適合していることからsolanaのブロックチェーンを選択したとのことである。

なお、SerumはUniswap(ユニスワップ)のような一般的なDEXにおけるAMM(Automated Market Maker)取引だけではなく、CLOB(Central Limit Order Book:中央指値注文帳)取引、すなわち板取引を行うことも可能な取引所である。CLOBにより指値注文が可能となり、スリッページを回避することができる。なお、SerumにはAlameda Researchにより巨大な流動性の供給されている。

また、solanaのDEXであるRaydium(レイディウム)のユーザーや流動性プールはSerumのCLOBにアクセスすることができる。そのためRaydiumの流動性プールに供給された流動性はSerumにも供給されている。

このような背景もありFTX、Alameda Research、Serum、solana、Raydiumにはそれぞれ深い関係がある。

FTXの概要・特徴

FTXは2019年5月8日に設立されたCEXであり、デリバティブ商品をはじめとした特殊な商品を多く取り扱っている

また、FTXの取引所トークンであるFTTを発行しており、これを保有していると保有数に応じてFTXを利用する上で様々な特典を受けることができる。つまり、Binance(バイナンス)におけるBNBのようなものである。

前述のとおりFTXの特徴は商品にあるが、例えば以下のような特徴的な取引を行うことができる。

  1. デリバティブ(先物、オプション)取引
  2. Stocks, Leveraged Tokens, Volatility, Predictionといった特殊な取引
  3. Quant Zoneでボット(bot)取引

先物取引

先物取引とは、将来のある時点において、あらかじめ決められた価格で暗号資産の売買を行う契約である。

FTXの先物商品は、四半期先物(この先3四半期分)と無期限先物が用意されている。

例えば執筆時点のBTC(ビットコイン)の取引については、以下の限月(先物の期限が満了する月)の取引が用意されている。

BTC-PERP
BTC-0625
BTC-0924
BTC-1231

上記は限月の短い順に並べられている。執筆時点では期限が先になるほどBTCの価格は高くなっているため、現在のマーケットにおいては長期的に価格が上昇する期待があるということがわかる。

なお、無期限先物であるPERPについては特殊であるため後述する。

BTC-0625は2021/6/25に期限を迎える先物契約であり、満期になると満期価格と同額のUSD(米ドル)が入金される。

裁定取引(アービトラージ)

現物価格と先物価格の差を利用して裁定取引(Arbitrage:アービトラージ)を行うことができる。これは、割高な資産を売却し同時に割安な資産を購入して、将来に売却した資産を買い戻し購入した資産を売却する反対売買を行うことにより、無リスクで利益を得ることができる取引のことである。

例えばBTCのスポット価格が1単位55,000USD、 BTC-0625の価格が1単位57,000USDであった場合、スポットのBTCを1単位購入し、先物のBTCを1単位売り建てておくと、満期時に価格が一致するため、差額である2,000USDについて利益を得ることができる。

PERP(無期限先物)とは

PERPとは、無期限先物(Perpetual)のことであり、満期のない契約となる。

無期限契約には毎時間資金調達支払いがある。PERPがインデックスに対してプレミアムで取引されている場合はロングがショートに、PERPがインデックスに対してディスカウントで取引されている場合はショートがロングに金利(TWAP((Future-Index)/Index)/ 24に相当する額)を支払う必要がある。当該支払いはアカウントのUSD残高に追加または差引かれる。

つまり、結論としては1時間先物取引であるということだ。ほぼ現物取引であるため、先物価格は現物価格に近似する。任意のタイミングで同時に抜き出したBTCの価格は以下の通りであった。

BTC/USD52,395USD
BTC-PERP52,418USD

なお、過去のFR(Funding Rate:資金調達率)については以下のリンクから確認することができる。

これにより、満期によるポジションの決済を行うことなく、無期限先物の価格を原資産のインデックス価格に合わせて維持することができる。

デルタニュートラル(Delta neutral)

デルタニュートラルは現物資産と同じ資産・数量をPERPで売り建て、このときFRがプラス(PERPがインデックスに対してプレミアムで取引されている)である場合、価格変動リスクを受けることなく金利を稼ぎ続けることができるという戦略である。

現在のような先物価格のほうが現物価格より高くなる相場であれば、FRはプラスとなるためデルタニュートラルが有効になる。

なお、当該戦略はデルニューと呼ばれ暗号資産界隈で話題になっている。

オプション取引

オプション取引には、コールオプションとプットオプションがある。

コールオプションは暗号資産を定められた期日までに定められた価格で購入する権利であり、プットオプションは暗号資産を定められた期日までに定められた価格で売る権利である。

先物取引の場合は取引の履行義務があるが、オプションはあくまでも権利の売買であるため、オプションの買い(ロング)ポジションの場合は権利行使しないほうが利益が得られるのであれば行使をしなければオプションプレミアム(オプションを取得するための代金)を失うだけで済む。

しかし、オプションの売り(ショート)ポジションの場合は、ロング相手方が権利行使をした場合には必ず応じなければならないため、取引の履行義務がある。なお、ショートの場合は当該リスクの対価としてオプションプレミアムを受け取ることができる。

特殊な取引

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Stocks(株式トークン)

テスラ(Tesla)やネットフリックス(Netflix)などの米国株のトークンや、アリババ(Alibaba)やビリビリ(bilibili)などの中国株のトークンを取引することができる。

トークン化された株式であり株式そのものではないが、現物の裏付けがあるため配当などを受け取ることができるし、現物と引き換えることもできる。

なお、24時間365日取引ができるため、その点は現物よりも優れている。

Leveraged Tokens(レバレッジドトークン)

特定の暗号資産の値動きに対してレバレッジがかかって変動するトークンである。

たとえば、3倍のETHトークンのロングポジションであるETHBULLについて、1%ETH価格が上昇するごとに、ETHBULLは3%上昇する。反対にETHが1%低下するごとに、ETHBULLは3%下落する。

Volatility(ボラティリティ取引)

MOVE契約は対象の暗号資産が一定期間において変動した価格の絶対値を価格とする商品である。つまり、上がるか下がるかは関係なく、変動した金額がMOVEの価格になる。

例えばBTCの価格が9,400USDから9,650USDになると、MOVE契約は250USDの価値になる。一方、BTCの価格が9,400USDから9,300USDになった場合はMOVE契約の価値は100USDの価値になる。

なお、MOVEの期限は大きく分けて日次、週次、四半期の3種類がある。

Prediction(予測取引)

未確定事項について条件達成の場合は価格が1USDになり、条件不達成の場合には価格が0USDになる先物契約である。例えば現在の価格が0.7USDであれば、現在の前提では70%の確率で達成されると理解することができる。

執筆現在取引されているのはOLY2021(オリンピックが2021年に開催されるかどうか)、TRUMP2024(トランプ元大統領が2024年に大統領選挙で勝利するかどうか)である。

ボット取引(Quant Zone)

ボット取引は設定した取引ルールに基づき自動化された取引を行う取引である。Quant Zone(クオントゾーン)を使えばFTXでボット(bot)取引を行うことが可能だ。

なお、ルールは10秒~20秒ごとにループするように設計されている点に注意されたい。

ルールを作成するためには、トリガー(Trigger:発動条件)とアクション(Actions:実行する内容)を設定する必要がある。

トリガーはマーケットデータ(価格、取引量、変動量など)、アカウントデータ(担保・証拠金など)、ポジションデータ(ポジションサイズなど)、ウォレットデータ(残高など)、関数などにより設定を行う。

例えばBTCのPERPが9,000USDを超えたときにルールをトリガーしたい場合は以下のようになる。

price("BTC-PERP") > 9000

例えば上記のトリガーにより3倍のレバレッジでBTC-PERPをロングしたい場合、以下のように設定する。

なお、前述のとおりこのまま実行すると10秒~20秒ごとにループでBTC-PERPが購入されてしまうので注意が必要だ。

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